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       シグマ委員会共分散評価ワーキンググループ議事録(案)

日 時:平成11年5月26日(水) 13:30-17:15
場 所:原研本部 第3会議室
出席者:石川 眞、横山 賢治(サイクル機構)、中島 豊(RIST)、河野 俊彦(九
大)、松延 広幸(データ工)、村田 徹(アイテル)、山野 直樹、
小迫 和明(住原工)、千葉 敏、 杉本 昌義、岩本 修、柴田 恵一(原研)

配付資料
COV99-1	共分散評価WG平成10年度活動報告・
	11年度活動計画	                  柴田 
COV99-2	共分散ワークショップ	              柴田 
COV99-3	JENDL-3.2 Covariance File(上記ワークショップ論文)柴田
COV99-4	U-233共鳴パラメータの共分散	          岩本
COV99-5	U-233, 235に関する評価作業進捗状況	      松延
COV99-6	U-233, 235断面積グラフ	              松延
COV99-7	U-238捕獲断面積、Pu-239核分裂断面積	      河野
COV99-8	O-16、Pu-240の共分散宿題と残作業	      村田
COV99-9	評価済み核データファイルJENDL用
	共分散処理システムの整備(III)	          小迫

前回議事録確認
前回議事録を確認した。

議事
1.  今年度活動計画
柴田委員より運営委員会に提出された資料(COV99-1)の説明があった。今年度
は、今まで整備したデータの見直しを行い、その終了と同時にWGを解散する。

2.  共分散ワークショップ出席報告
4月22-23日、BNLで開催された共分散ワークショップについて、講演内容等(資
料:COV99-2,3)を柴田及び河野委員が報告した。

3.  U-233共鳴パラメータ共分散
配布資料COV99-4に基づき、岩本委員からU-233分離・非分離共鳴パラメータ共
分散について報告があった。分離共鳴に関しては、DerrienのSAMMY解析の結果
を採用した。また、非分離共鳴パラメータの共分散はKalman-Asrepで計算した。

4.  U-233, -235の共分散
配布資料COV99-5,6に基づき、松延委員が進捗状況を説明した。U-233(n,2n)の誤
差は本質的に、小林氏の平均断面積測定値の誤差である。U-233(n,f)のGMA解析に
はShcherbakov (1998)のデータを追加した。U-233(n,n')は全非弾性散乱断面積の誤差
のみを評価した。U-233 Nu-pでGMA解析の結果がJENDL-3.2とずれているエネル
ギー領域は誤差を大きくする必要がある
U-235に関しては、α値、Nu-p、Nu-dの共分散を改訂した。

5.  U-238捕獲断面積の誤差
河野委員が150keV以上の捕獲断面積の共分散を測定値から推定した(資料
COV99-7)。結果は、非分離領域とのつながりが良く、評価値として採用すること
にした。

6.  O-16、Pu-240の現状
村田委員から、配付資料COV99-8に基づき共分散の現状について報告があった。
O-16に関して見なおしたところ、非弾性散乱断面積の誤差(Kalman-Casthyで推定)
が小さすぎる(4%)。より詳しく、検討することにした。Pu-240については、-9.849 
eVのパラメータの誤差を、Mughabghabの推奨値の誤差を再現する様に決めた。1eV
の共鳴の誤差を考慮して、熱領域断面積の誤差を再計算することとした。

7.  共分散処理システムの整備
小迫委員より配付資料COV99-9に基づき、共分散処理システムの内、核分裂中性
子スペクトル共分散の処理について説明があった。今後、修正データは横山氏に送
付することにした。

8.  共分散データの見直し
 石川委員より炉心技術メモ(RP-98-57)に基づき、処理された18群誤差の傾向
について説明があった。重要核種U-235, -238, Pu-239の断面積誤差が、分離共鳴、
非分離共鳴、スムーズパートのエネルギー領域間で不連続になっている。議論の結
果、分離領域については河野委員が現在行っているKalmanによる結果を検討する
とともに、共鳴領域の平均断面積の測定値がないか各担当者(U-235:松延、U-238:
河野、Pu-239:柴田)が調べることになった。非分離共鳴領域については、U-238を
除いて、誤差が大きいので、パラメータの誤差を中島委員が再検討することにした。
スムーズパートについては、同時評価で得られた誤差が小さい。但し、河野委員が
実施した個々の反応毎の解析でも誤差は小さくなる。これが実情を反映しているか
どうかの議論は、今後も続ける必要がある。

次回会合
	平成11年9月22日(水) 原研本部


Action List
1) 河野:U-235、Pu-239の共鳴パラメータの共分散検討。
2) 村田:Pu-240非分離共鳴パラメータの共分散の検討。
3) 松延:U-233共分散の最終結果を柴田に送付。
4) 松延:U-235核分裂断面積共分散の再検討。
5) 柴田:核種ごとの共分散評価の現状リストを作成する。
6) 河野:U-238捕獲断面積共分散を核データセンターに送付。
7) 河野:U-233 P1係数の共分散を核データセンターに送付。
8) 中島:非分離共鳴パラメータ(U-235, 238, Pu-239)の誤差を再検討。
9) 村田:O-16(n,n')の誤差を再検討。
10) 松延:U-235共鳴領域の平均断面積測定値の調査。
11) 河野:U-238共鳴領域の平均断面積測定値の調査。
12) 柴田:Pu-239共鳴領域の平均断面積測定値の調査。