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光核反応ファイル作成SWG 1999年度第1回会合の承認済議事録を流します。
シグマ研究委員会・高エネルギー核データ評価WG・光核反応ファイル作成SWG
1999年度第1回会合議事録
日時:1999年6月10日(木) 13:30 - 16:30
場所:原研本部第2 会議室
出席者:浅見、岸田、肥田、深堀、真木、村田
欠席者:千葉
配布資料:
HE-PHOTO-99-1:C-12, N-14, O-16 核種生成断面積評価作業(村田)
HE-PHOTO-99-2:光核反応断面積評価進行状況報告(岸田)
HE-PHOTO-99-3:光核反応断面積ファイル比較プロット図(新) (深堀)
HE-PHOTO-99-4:光核反応断面積ファイル比較プロット図(旧) (深堀)
HE-PHOTO-99-5:光核反応データファイル整備作業分担及び進捗状況(深堀)
議事:
1. 前回議事録確認
前回会合の議事録確認を行ない、原案の通り承認された。
2. 評価・ファイル化現状報告
(a) 村田委員が資料HE-PHOTO-99-1に基づき12-C, 14-N, 16-O の光核反応による核種
生成断面積評価に関する進行状況ついて報告した。
評価対象核種は半減期が1 秒以上の放射性核種、Be-7, Be-10, C-10, C-11, C-14,
N-13, O-14, O-15に限定したが、実用上はこれで問題はない。生成断面積の計算は
改造EXIFONコードで行ったが、EXIFONが直接計算するのは粒子放出断面積である。
したがって、核種生成断面積への変換の際、生成核の励起エネルギー分布がEXIFON
では与えられないので、厳密な意味での核種生成断面積の計算はできず、近似計算
を行っている。
(b) 岸田委員が資料HE-PHOTO-99-2に基づき評価進行状況を報告した。
10月に日本で開催予定のIAEA/CRP「光核反応データの格納と評価」第3回会合での
各国の評価断面積比較のために優先的に評価を進めるべき核種、Be, C, O, Al, Fe,
Ni, Cu, Zr, W, Pb, Bi, Uの岸田担当分のうちFe-54,56, Ni-58, Cu-63,65, Zr-90,
Pb-206,207,208を深堀委員に送付した。担当核種のうち未送付核種はAl-27である。
ALICE-FコードはFe, Ni, Cuあたりの陽子放出断面積を系統的に過小評価するようだ。
ALICE-Fの粒子蒸発モデルでのクーロン障壁の計算に際し、陽子の電荷が1.15に設定
されている事が原因の一つに考えられる。NMTCやHETCに内蔵されている蒸発計算プロ
グラムEVAPでは陽子電荷は約0.7が使用されている。この値は実験値から決められた
ものなので、ALICE-Fでも0.7を使用したところ、陽子放出断面積の再現性が改善され
た。
3. 評価関連事項
(a) 深塀委員が資料HE-PHOTO-99-3に基づき、H-2, C-12, N-14, O-16, Fe-54,56, Ni-58,
Cu-63,65, Zr-90, Pb-206,207,208の各核種についてJENDL、CNDC、EPNDL、BOFODの評
価済み光核反応断面積と測定値との比較を紹介した。JENDL光核反応データファイル
に関しては、特に再評価の必要は無いとの結論になった。
(b) 資料HE-PHOTO-99-5に基づき、評価担当者と評価進捗状況の再確認を行った。
(c) 村田委員がBe-9の評価を担当する。
(d) 岸田委員がBi-209の理論評価を行い、深堀委員がファイル化を行う。
(e) 浅見委員担当のWの評価は8月中に完了予定である。
(f) 肥田委員担当のUは、一部再評価を行うとともに誤差ファイルを付加して、深堀委員
に送付する。
(g) 本年10月に日本で開催予定のIAEA/CRP「光核反応データの格納と評価」第3回会合へ
の当SWGの準備作業として、CRPにおける評価プライオリティ核種、すなわちBe, C, O,
Al, Fe, Ni, Cu, Zr, W, Pb, Bi, Uの評価済ファイルを9月19日までに深堀委員に送付
する。
(h) 各評価担当者が評価に使用した光核反応断面積の測定値を深堀委員に送付する。
4. 次回予定
(a) 次回は平成12年9月30日(木) 原研本部で開催予定。
(b) 主な内容は、
i. 一般連絡事項
ii. U ファイルチェック報告
iii. 評価現状報告
iv. IAEA CRP 対応
v. その他