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シグマ委員会共分散評価ワーキンググループ会合議事録(案)
日時:平成11年12月6日(月) 13:30-17:15
場所:原研本部第5会議室
出席者:石川 眞、横山 賢治(サイクル機構)、河野 俊彦(九大)、松延 広幸
(データ工)、村田 徹(アイテル)、山野 直樹(住原工)、長谷川 明、柴田
恵一(原研)
配布資料
COV99-18 O-16(n,n')断面積誤差の再検討
村田
COV99-19 U-235共鳴パラメータの誤差の断面積誤差への伝播 河野
COV99-20 分離共鳴領域におけるU-235の全断面積、核分裂断面積
及びα値の共分散データ
松延
COV99-21 分離・非分離共鳴領域平均断面積の誤差(Pu-239、Na-23) 柴田
COV99-22 非分離共鳴パラメータの感度係数の比較について 小
迫、中島
COV99-23 U-238(n,γ)反応の改訂共分散データのERRORJ処理結果 横山
前回議事録確認
2頁、3行目のVesserをVeeserに修正の後、前回議事録を確認した。
議事
1. O-16(n,n')断面積共分散の再検討
村田委員よりO-16(n,n')共分散のKalman-Casthyでの再計算の結果が示された
(COV99-18)。議論の結果、2nd、3rd+4thレベルに関しては、共鳴構造を持つ実験値
の誤差を考慮することとし、それとKalmanの計算結果を組み合わせて最終値とす
ることになった。
2. U-235共鳴パラメータの誤差の断面積誤差への伝播
河野委員より配布資料COV99-19に基づきU-235熱エネルギー領域断面積の共鳴
パラメータによる感度係数が示された。-0.4 eVの共鳴パラメータの感度が大きいこ
とが分かった。
3. U-235共鳴領域平均断面積の共分散
U-235共鳴領域平均断面積の共分散を松延委員がGMAコードを用い、測定値か
ら推定した(COV99-20)。群平均誤差の計算法に問題があることが指摘された。
4. Pu-239、Na-23共鳴領域平均断面積の共分散
Pu-239全断面積、核分裂断面積、吸収断面積及びNa-23全断面積の共鳴領域の共
分散を柴田委員がGMAコードを用いて推定した。(COV99-21) 議論の結果、Pu-239
については、今後、河野委員の共鳴パラメータ誤差からの推定値と比較する。Na-23
に関しては、今回の推定値を最終値として採用することにした。
5. 非分離共鳴パラメータの感度係数の比較
非分離共鳴領域の断面積誤差が予想以上に大きい事が過去2回の会合で指摘され
ている。その原因を探るため、小迫及び中島委員が群定数処理及びデータ評価に使
った断面積の非分離共鳴パラメータによる感度係数を比較した。(COV99-22)
感度係数はかなりの差を見せており、同一の共鳴公式から計算されたものとは考
えにくいとの指摘がされた。そこで、小迫、中島両氏に差の原因を詰めてもらうこ
とにした。
6. U-238(n,γ)改訂共分散データの処理結果
横山委員が、河野委員により改訂されたU-238(n,γ)共分散データのERRORJコー
ドによる処理結果を報告した。(COV99-23) 処理結果は改定値を反映しており、
妥当なものとの結論に至った。
7. その他
今後の予定が議論された。本WGについては、予定通り次回会合をもって解散す
ることとした。但し、ノウハウをJENDL-3.3用共分散作成に活かせるように、配慮
することにした。
次回会合
平成12年3月13日(月) 原研本部
Action List
1) 河野:U-235,-238,Pu-239の共鳴パラメータの共分散検討。
2) 河野:U-238共鳴パラメータ共分散の結果を柴田委員に送付。
3) 村田:O-16(n,n')共分散の検討
4) 小迫、中島:非分離共鳴パラメータの感度係数の差を詰める。
5) 柴田:U-238共鳴パラメータ共分散をファイル化。
6) 柴田:Pu-240非分離共鳴パラメータの共分散を再検討。
7) 柴田:U-233共分散データのファイル化。