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河野@九大です.

先月28日に開かれました重核WGの議事録をお送りします.

F00FC7C8
####- KAWANO Toshihiko://Advanced Energy Eng. Sci., KYUSHU -##
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##---  TEL: +81-92-583-7587  FAX: +81-92-583-7586 --------####

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                  重核評価WG平成11年度第4回会合議事録(案)

  日時   : 平成12年1月28日(金) 13:30 -- 17:30
  場所   : 原研本部, 第5会議室
  出席者 : 瑞慶覧 篤(日立), 中川 庸雄, 柴田 恵一, 岩本 修(原研),
           川合 将義(高エネ研), 松延 廣幸(データ工学),
           村田 徹(アイテル), 大澤 孝明(近畿大), 河野 俊彦(九大)

配布資料
  HN00-17  235U評価作業進捗状況                                    松延   
  HN00-18  連続領域の角度分布                                      河野   
  HN00-19a 290Pu断面積プロット                                     中川   
  HN00-19b 240Pu一次評価値に対する修正方針                         村田   
  HN00-20  マルチモードモデルに基づくU-235(n,f)の核分裂即発中性子 
           スペクトルの計算                                        大澤   


議事
前回議事録確認
前回(平成11年11月1日)の議事録を確認し,語句の修正を行った.
 p.2 次回会合予定 
     (木)  ->  (金)

提出資料より

○    松延委員より,非分離共鳴領域データ及び(n,2n)反応断面積の再評価
      の結果が報告された(資料HN00-17).2.25--30 keVの領域において,全
      断面積及び捕獲断面積の測定値を調査・検討することにより,分離共鳴
      領域とsmooth partの断面積を滑らかにつなぐ非分離共鳴領域の評価値
      を得た.今後,これらに対する非分離共鳴パラメータを求めてファイル
      化を行う.

      JENDL-3.2の(n,2n)反応断面積の問題解消に関する方針が報告された.
      GNASHを用いて断面積を計算し,弾性散乱断面積との調整を行った上で
      最終評価値とする.

○    河野委員より,238Uの連続領域の非弾性散乱断面積に角度分
      布を与えてDDX実験値との比較を行った結果が報告された(資料HN00-18).
      MT=91の角度分布をFKK理論を用いて計算し,その結果を2次のLegendre
      関数でフィッティングした.この結果を用いて,14, 18 MeVでのDDXの
      測定値と計算値の比較を行い,角分布を与えた方がDDXの測定値の再現
      性が向上することが示された.

○    村田委員によって再評価された240Puの断面積について,種々
      の断面積を全エネルギーにわたってプロットしたものが,中川委員より
      提出された(資料HN-00-19a).この結果,分離・非分離共鳴領域の間に
      おける捕獲断面積,14--17 MeVでの非弾性散乱断面積に問題があること
      が指摘され,この修正の方針が示された(資料HN-00-19b).捕獲断面積
      は,非分離共鳴領域の低エネルギー側を少し修正することで,分離共鳴
      と滑らかに接続するようにする.非弾性散乱断面積は,弾性散乱との調
      整を行うことで,不自然な形状を解消する.

      240Puの共鳴パラメータは,Boulandらによって得られたもの
      を採用しているが,この共鳴パラメータが与えるThermal Constantが
      Mughabghabの値と異なっていることが分かった.これはBoulandらが共
      鳴解析を行う際に,熱領域の断面積としてMughabghabを用いていないた
      めると考えられる.
      
○    大澤委員より,235Uの核分裂即発中性子スペクトルの再計算
      の結果が示された(資料HN-00-20).核分裂における3つのモード
      (Standard-I, Standard-II, Superlong)を考慮してそれぞれのモードに
      対応する中性子スペクトルを求め,それらを合成することで最終的なス
      ペクトルを得た.熱中性子に対する核分裂スペクトルの計算値は,
      JENDL-3.2に格納されたものに比べて硬く,ENDF/B-VIのものよりも軟ら
      かいものであった.25種類の核分裂スペクトル平均断面積を計算したと
      ころ,新しいスペクトルによる平均断面積はMannhartによる評価値と良
      い一致を示すことが確認された.今後,6 MeVまではマルチモード解析
      を用いた計算を行い,JENDL-3.3の評価値とする.また10MeV程度から出
      るpre-fission neutronの前平衡成分を考慮する.

その他の議論
○    次年度のWG活動に関する議論を行った.当初の計画では,重核WGは本年
      度で終了する予定であったが,まだ共分散評価の作業が残されている.
      また,共分散WGは本年度をもって終了するので,共分散WGのメンバーの
      一部の方々に重核WGに入っていただき,もう一年間,JENDL-3.3のため
      の共分散評価を中心とした活動を行うこととした.その際,グループリー
      ダの変更は行わないこととした.


次回会合
  平成12年4月21日(金) 13:30 -- 17:30 原研本部