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岸田@計算科学技術推進センターです。

1999年12月9日に開催された、光核反応ファイル作成SWG 1999年度第3回会合の
議事録(承認済)を流します。

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シグマ研究委員会・高エネルギー核データ評価WG・光核反応ファイル作成SWG

                      1999年度第3回会合議事録

日時 : 1999年12月9日(木) 13:30 - 17:00
場所 : 原研本部第2会議室
出席者 : 浅見、岸田、深堀、真木、村田
欠席者 : 千葉、肥田

配布資料:
 HE-PHOTO-99-13 : 9-Be, 12-C, 14-N, 16-O光核反応評価作業 (村田)
 HE-PHOTO-99-14 : 93-Nb 光核反応断面積評価済ファイル (岸田)
 HE-PHOTO-99-15 : DRAFT of Summary Report of the 3rdResearch Cordination
                  Meeting on Compilation and Evaluation of Photonuclear
                  Data for Applications (深堀)
 HE-PHOTO-99-16 : Staus of Evaluation Files (深堀)
 HE-PHOTO-99-17 : 光核反応データファイル整備作業分担及び進捗状況 (深堀)

議事 :

1. 前回議事録確認
   前回会合の議事録確認を行ない、一部語句を修正したのち承認された。

2. 評価・ファイル化現状報告
   (a) 村田委員が資料HE-PHOTO-99-13に基づき9-Be、12-C、14-N、16-Oの光核
       反応断面積評価作業に関する進行状況について報告した。
        ・12-C、14-N、16-Oの光核反応で生ずる放出粒子スペクトルと核種生成
          断面積をファイル化した。生成断面積の格納核種は7-Be、10-Be、10-C、
          11-C、14-C、13-N、14-O、15-Oである。
        ・9-Beの評価を行いファイル化した。
          (γ,abs)、(γ,1nx)、(γ,2nx)、(γ,3nx)、(γ,pnx)、(γ,1px)、
          (γ,1dx)反応については、共鳴解析およびQDM領域の分岐比をC、N、O
          の値を参考にして定めて、評価断面積を決定した。
          (γ,tx)、(γ,hx) 反応については実験データはないが上記の一次反応
          で生成した核種が崩壊すると仮定して断面積を算出した。また、α生
          成については一部実験データはあるが、2次生成される量が多いので、
          共鳴解析で定めた一次生成量に、(γ,tx)、(γ,hx)反応と同様に求め
          た二次生成量を加えて評価断面積を決定した。

   (b) 岸田委員が資料HE-PHOTO-99-14に基づき閾エネルギー値をファイルに付
       加するaddqプログラムの問題点に関して指摘した。また、ALICE-Fで計算
       した放出粒子エネルギースペクトル中に断面積の不連続的な変化が生じ
       ていることが見いだされた。この2件に関しては深堀委員が調査すること
       になった。
   
   (c) 浅見委員が182-,184-,186-Wの評価進行状況について報告した。
       ALICE-Fのdefault計算は、186-Wの2中性子放出断面積をピーク値付近で
       約80 mbほど過大評価してしまうので、レベル密度を小さくして実験値を
       再現するように再計算を行ったが、断面積に変化は見られなかった。
       ALICE-Fの入力パラメータに問題があるようなので、深堀委員が調査する
       ことになった。
    
3. 評価関連事項
   (a) 深堀委員が資料HE-PHOTO-99-15〜16に基づき、10月25-29日に開催された
       光核反応データに関するIAEA/CRPの報告を行った。IAEA Photonuclear
       Data LibraryにJENDL Photnuclear Fileから採用された核種は、Recommended
       FileがD、14-N、16-O、54-,56-Fe、58-Ni、65-Cu、 64-Zn、181-Ta、
       182-,186-Wの11核種、Backup File が28-,29-,30-Si、93-Nb、
       235-,238-Uの6核種であった。これらのファイルを12月15日までにIAEAに
       送付することになった。
   
   (b) 資料HE-PHOTO-99-17に基づき各委員の評価担当核種の再確認を行い、次
       回会合に評価報告書の原稿を持ち寄ることを決定した。
   
4. 次回予定
   (a) 次回は平成12年2月24日(木)に原研本部で開催予定。
   (b) 主な内容は、
        i. 一般連絡事項
       ii. 評価・ファイル化現状報告
      iii. その他
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岸田 則生
TEL : 03-5723-2514
FAX : 03-5723-2537