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3月15日に開催されたShielding 積分テストWGの議事録(案)です。
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Shielding積分テストWG
2000年度 第1回会合 議事録(案)
日 時 :2000年3月15日(水) 14:00〜17:30
場 所 :住友原子力工業株式会社 会議室
出席者 :長谷川、前川、今野(原研)、植木(船研)、鈴木、松本、佐々木(サイクル機構)、
市原(京大炉)、竹村(川重)、星合(CRC)、川合(KEK)、山野(住友原子力)
オブザーバー:小迫(住友原子力)
講 師 :柴田(原研) 以上14名〈敬称略・順不同〉
配布資料:
SB-00- 1: JENDL-3.3中重核データの評価の現状[柴田講師]
SB-00- 2: Fe断面積グラフ[柴田講師]
SB-00- 3: MCNPによるEFFのFe-56、Be-9, Ni-58の最新ファイルの積分テスト[今野委員]
SB-00- 4: JENDL-3.3 Shielding Benchmark Test分担・進捗状況一覧[山野委員]
SB-00- 5: OKTAVIANにおける14MeV中性子の球体系透過ベンチマーク実験解析による
JENDL-3.3積分テストの準備状況[星合委員]
議 事 :
1.前回会合議事録(案)の確認がなされた。
「各核種の概要」→「各核種の積分テストで見出された問題点と評価の概要」、「Rhor」→「Rohr」、
「再前方」→「最前方」にそれぞれ修正する。
2.中重核データ評価の進捗状況に関する報告
柴田講師より資料SB-00-1の説明がなされた。現在中重核評価WGでは、JENDL-3.3に向けて
の核データ評価作業を精力的に行っている。そのうち、Na-23, Ti, V, Cr, Fe, Co-59, Ni,
Cu, Nb, W, ErにおけるJENDL-3.3の評価進捗状況が断面積グラフを使って説明された。
Na-23 : MT=51にGeel(1994)の測定値を考慮する。TNGによる統計模型計算を行う。
total, 共鳴パラメータは変更なし。
Ti : 弾性散乱の角度分布は再評価。しきい反応断面積は一部再評価、またはJENDL/D-99,
JENDL/A-96により改訂。中性子スペクトルはJENDL/F-99よりMF6を採用。
V : 天然元素とし、100keV以下の共鳴パラメータを修正。100keV以上の全断面積はRohr
の測定値を基に評価。中性子スペクトルはJENDL/F-99よりMF6を採用。
Cr : ガンマ線データ改訂。共鳴パラメータの再評価。中性子スペクトルはJENDL/F-99より
MF6を採用。しきい反応断面積は再評価。全断面積は天然元素の測定値を反映させる。
Fe : 共鳴パラメータの改訂。全断面積の再評価。角度分布はFe-56のみ再検討。中性子
スペクトルはJENDL/F-99よりMF6を採用。ガンマ線生成断面積及びスペクトルは
JENDL/F-99より採用。但し、数10keVから数100keVでは東工大の測定値を考慮。
Co-59 : 共鳴パラメータを見直した。(n,2n)反応断面積はJENDL/A-96より採用。中性子スペク
トルはJENDL/F-99よりMF6を採用。
Ni : 共鳴パラメータの見直し。中性子スペクトルの見直し。
Cu : 1keV以下の中性子スペクトルがFNS測定値と異なる。共鳴パラメータを再評価したが
手詰まり状態。
Nb : 捕獲反応ガンマ線に前平衡過程を考慮。それ以外はJENDL/F-99より採用。
W : 離散ガンマ線の再評価。ガンマ線生成データ、しきい反応断面積は改訂。中性子スペ
クトルはJENDL/F-99よりMF6を採用。
Er : 東工大の測定値および統計模型による計算を実施。
以上の報告の後、SB-00-2の断面積グラフと合わせて評価内容を検討・議論した。原因不明
であるCuについては今野委員が感度解析コードSUSD/FNSで1keV以下の中性子スペクトルに寄与
する反応断面積の感度を検討する。また、評価終了核種はできるだけ早くファイル化すること
を確認した。
2.MCNPによるEFFのFe-56、Be-9, Ni-58の最新ファイルの積分テスト
今野委員より資料SB-00-3の説明がなされた。EFFの最新版の積分テストとして、FNSやIPPE
のベンチマーク問題を解析した結果が述べられた。必ずしも最新版EFFがFENDL-2より優れて
いるわけではなく、積分テストの活動はEUよりシグマ委員会の方が層が厚いことが報告された。
3.積分テスト実施担当およびスケジュールについて
山野委員より資料SB-00-4の説明がなされた。柴田講師より中重核評価WGでの評価結果が
平成12年3〜5月に出るとの報告を受け、当WGとして遅延なく積分テストを実施するための
体制及びベンチマーク問題を確認した。担当委員はファイル化完了後、直ちに計算ができる
ように準備を行う。FNS、OKTAVIAN及びIPPE実験の詳細は前川、市原、山野委員より担当委員
に数値データと資料を送付する。なお、JSSTDLについては処理コード変更が整った時点で行う。
NJOYによるVITAMIN-J構造のP5群定数を今野委員が作成することとした。
4.JENDL-3.3積分テストの準備状況(OKTAVIANベンチマーク)
星合委員より資料SB-00-5の説明がなされた。OKTAVIANにおけるベンチマーク問題のうち、
Ti, Cr, Co, Nbについて、JSSTDL-300を用いた計算結果が述べられ、計算準備が完了している
ことが報告された。
次回会合で積分テスト結果を担当委員より報告することとした。
次回会合予定: 2000年8月25日(金)13:30〜17:30
日本原子力研究所 本部 会議室
次回予定議題: 積分テスト結果の検討(各担当委員)
その他
以上