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  松延(データ工学)です。
 8月3日に開催された荷電粒子核データWG会合で承認されました
前回議事録をお届け致します。                                                                           
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                  シグマ研究委員会 核データ専門部会
      荷電粒子核データWG 平成 11 年度 第 4 回会合 議事録

日 時 : 平成 12 年 2 月 22 日 (火)   13:30 〜 16:00

場 所  : 日本原子力研究所 本部 第 2 会議室

出席者 : 柴田(原研)、  播磨(CRC総研)、 村田(アイテル)、
      山室(元東工大)、松延(データ工学)

配布資料 :

  前回議事録(案)
  CP-99-10  B-10, B-11, N-14, N-15 の (α,n) 反応断面積評価結果   (村田)
    CP-99-11  Na-23 の (α,n) 断面積 および 中性子収率              (松延)
    CP-99-12   Cr 同位核種の α-入射による核反応断面積解析結果       (山室)
    CP-99-13   今後のスケジュール                                    (松延)

議 事


1.前回議事録の確認

   a)  前回議事録の訂正 (1) の中の 「 柴田委員 及び」  を削除

   b)  村田委員による作業報告の中で 1 ページ下から 2 行目 の F-19 を F-18 に
       訂正

2.作業進捗状況報告

 (1)  村田委員

   配布資料 CP-99-10 に基き、今年度実施された B-10, B-11, N-14, N-15 の評価
      作業の結果、得られた成果が核種毎にグラフとテーブルで示された。又、残され
      た問題点に就ても報告があったが、その殆どは測定データの欠乏、又は不備によ
      るものである。尚、今回の評価で測定データの無い領域は EXIFON コードによる
      計算で評価値を求めたとの事であった。

  (2)  松延委員

      配布資料 CP-99-11 に基き、Na-23 の (α,n) 反応断面積の評価と、これから導
      出した Thick Target Yield の結果に就て下記の報告があった。
        EGNASH-2 コードによる計算結果は 82-Norman の測定データと比較して、形状
      は良く再現されているが、絶対値が過小評価になっている。これを修正する為に
      Al-26 の Level Density Parameter を大きくして断面積の増大を図っているが、
      未だ満足すべき状態には到っていない。
        Heaton によって評価された TTY は 82-Norman のデータに基いている筈であ
      るが、TTY から導出した断面積は一致せず Norman のデータの下限を走っている
      。又、Norman のデータを 3 次式で Fitting した結果から算出した TTY と比較
      しても、Heaton のデータは 4.6 MeV 以上で一様に低くなっている。

  (3)  山室委員

      配布資料 CP-99-12 に基き、Cr, Fe, Ni, Cu の 4 元素、15 核種に就て今迄に
      解析された α 入射反応断面積と Thick Target Yield に就て取り纏めた結果の
      報告があった。
       Cr 同位核種 の解析結果では Levkovsij の測定データは、Cr-52 の (α,nα)
      反応以外は部分的にしか合わない。Cr の TTY は Vlieks のデータに良く一致し
      ている。
       Fe-54 の (α,n) 断面積は Vlieks と Tanaka の測定データに合わせた。
       Ni-58 は中性子入射反応でも同様であるが、最も合わせにくく問題の有る核で
      ある。Ni-60 の (α,n) 断面積は Stelson & McGowan 及び Tanaka のデータに
      良く一致している。
       Cu の 2 核種に就ては全領域に亙って測定データとの良い一致が得られた。
      これからファイル作成を開始する予定である。

3.今後のスケジュール

   本年度までに実施してきた作業の成果として、核データセンターに格納する評価
   データの種類とデータ点数、及び納期に就て、又、提出する報告書の種類とその
   内容と作成期限に就て検討し、一応、下記のように決定した。

      評価結果の核データ納入  : 平成 12 年 9 月末
      報告書(JAERI-Research)  :   同      上
      学会誌(欧文)            : 出来るだけ早く作成
      国際会議に論文提出の検討 : Abstract 締切り......12 月

4.その他

     本 WG は本年度末を以て終結する事になっていたが、今迄の成果を取り纏め、
      評価結果を格納するには少なくとも あと半年の時間を必要とするので、もう 1年
      延長する事を要望してみてはどうか との意見が出されたので、3月21日 に開催
      される運営委員会に本件を提案する事にした。

                           以上?