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河野@九大です.
今月16日に開かれました重核WGの議事録をお送りします.
F00FC7C8
####- KAWANO Toshihiko://Advanced Energy Eng. Sci., KYUSHU -##
###-- http://art.aees.kyushu-u.ac.jp/members/kawano/ ----###
##--- TEL: +81-92-583-7587 FAX: +81-92-583-7586 --------####
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重核評価WG平成12年度第4回会合議事録(案)
日時 : 平成13年3月16日(金) 13:30 -- 17:30
場所 : 原研東海研究所, 221号室
出席者 : 瑞慶覧 篤(日立), 中川 庸雄, 柴田 恵一, 岩本 修(原研),
桜井 健(原研), 川合 将義(KEK), 石川 眞(サイクル機構),
松延 廣幸(データ工学), 村田 徹(アイテル), 河野 俊彦(九大)
配布資料
HN01-43 Pu240の共鳴パラメータの誤差 村田
HN01-44 非分離共鳴領域共分散 河野
HN01-45 平成12年度活動報告および来年度活動計画 河野
HN01-46 遅発中性子収率の修正前後の比較 桜井
HN01-47 νd実験値・評価値の比較図 中川
議事
前回議事録確認
前回(平成12年12月1日)の議事録を確認し,修正を行った.
遅発中性子評価に関する議事項目に,次の1文を追加.
なお,アジャストメントにより他の核データとの相関が生じることは
問題であるとのコメントがなされた.
提出資料より
○ 村田委員より,Pu240共鳴パラメータ誤差の推定結果が示された
(資料HN01-43).JENDL-3.3ではSAMMYによる分離共鳴パラメータ評価値を
採用するため,その出力に誤差が与えられているものについては,これを
利用できる.しかし,大部分の共鳴パラメータには誤差が与えられていな
いので,それらの誤差の推定を行った.推定には,Breit-Wigner公式によ
る解析があるものについてはその誤差を採用し,それ以外については共鳴
幅と誤差との相関から推定する.
○ 遅発中性子WGの桜井委員から,前回の会合で報告されたνdのアジャ
ストメントにつき,新たに評価されたU238とPu239の
νdの共分散を用いて再計算した結果が報告された(資料HN01-46).こ
の結果はまだ最終結果では無いが,中間的な結果を見る限りは,前回の結
果と大きく変わらないことが分かった.
○ νdのアジャストメントに関連して,JENDL-3.3へ格納するνdの
最終値をどうするかの議論を行った.U238のνdは,
JENDL-3.2の値が大きめであるとの指摘が以前からなされており,値を小
さくする方向で検討している.U235では,熱領域でのνdの
評価をやり直したところ,JENDL-3.2の値に比べて約1%小さい値が得られ
ており,この値を採用するかどうかを検討する.また,Pu239に
ついても,最終値を検討中である.
○ 河野委員より,非分離共鳴パラメータ共分散の評価についての報告があっ
た(資料HN01-44).非分離領域では,実験データから平均断面積をまず求
め,その断面積に対して非分離共鳴パラメータを求める.従って平均断面
積の誤差を正しく見積もることが重要である.非分離領域の平均断面積誤
差を評価したところ,統計誤差はほとんど無くなり,系統誤差だけが残る
ことが分かった.非分離共鳴パラメータ共分散を評価するには,この系統
誤差を評価に取り込む必要がある.
その他の議論
○ 石川委員より,JENDL-3.2共分散ファイル処理についての報告があった.
共分散群定数処理については全て終了しており,ADJ2000のリリースと同
時に共分散ファイルも公開する予定である.
○ JENDL-3.3の最終版を用いたベンチマークテストを行うために,遅発中性
子収率の再評価を早急に行う必要がある.U235,U238,
Pu239については,次回のWGを待たずに,3月中に評価者の間で
議論を行って結論を出す予定である.
次回会合
平成13年5月25日(金) 13:30 -- 17:30 原研東海研究所