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渡辺@九大です。
7/26に開催されました高エネルギーファイル作成SWG会合の
議事録案を配送いたします。
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シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG
高エネルギーファイル作成SWG平成13年度第2回会合議事録(案)
日時: 平成13年7月26日(木) 13:30〜17:00
場所: 三菱総合研究所会議室(CR-2A)
出席者:桑折(徳島大)、義澤(三菱総研)、真木(中小企業総合事業団)、
山野(住友原子力)、小迫(住友原子力)、中島(原研)、千葉(原研)、
深堀(原研)、渡辺(九大)
オブザーバ 池田(三菱)
(以上10名、敬称略、順不同)
配布資料:
・高エネルギーファイル作成SWG平成13年度第1回会合議事録(案)
・HE-F-01-05 炭素、シリコン、マグネシウムの評価進捗状況(VI)(渡辺)
・HE-F-01-06 クロム同位体の評価作業について(9)(小迫)
・HE-F-01-07 Cu-63,65評価におけるJQMDとJAMの比較(山野)
・HE-F-01-08 高エネルギー核データ評価進捗状況(義澤)
議事:
1.前回議事録確認
「高エネルギーファイル作成SWG平成13年度第1回会合議事録(案)」
の確認を行い、下記の箇所を修正後、承認された。
(1) 節番号の訂正 (3.7→3.3, 3.5→3.4, 3.6→3.5)
(2) 3.2 Cr, Ti, Mn, Ca, K, Zn 節の「又、村田委員の ....」の箇所を
「又、村田委員の担当したN-14, O-16のファイル化作業を終了した。なお、
N-14,O-16については、このファイル化と同時に、評価結果のグラフ化もなされ、
現在、検討中であるが、問題のある断面積もあり、今後、JAM/GEMの結果などを
待って、修正する予定とのコメントが村田委員よりあった。」に訂正する。
2.報告事項
1) 深堀委員よりND2001に関する現状報告があった。
3.評価の進捗状況
3.1 C, Si, Mg
配布資料HE-F-01-05を用いて、渡辺委員よりC, Si, Mgの評価の進捗状況が報告
された。totela最新版のバグについて説明があり、C-12の場合の修正結果が示された。
陽子弾性散乱断面積をendf-6フォーマットで格納する際の問題点が指摘され、
ラザフォード散乱断面積の比としても格納できるように、アメリカのCSEWGへ提言
することを確認した。Siに関しては、Si-28,29,30に対する200MeVまでの評価を終了し、
JQMDの結果を結合したしたファイル化作業を終えた段階である。Mgについては、
CC-SRMを使ったOMPのサーチを進めている。
3.2 Cr, Ti, Mn, Ca, K, Zn
配布資料HE-F-01-06を用いて、小迫委員よりCr, Ti, Mn, Ca, K, Zn同位体の評価
進捗状況が報告された。Cr, Ti, Mn, Ca,K同位体については、ファイル化を終え、Zn
同位体は実験データの収集を行なっている段階である。Cr-52中性子入射の全断面積
について、深堀委員によってファイル化されたJAM/GEMの計算結果との比較が示された。
3.3 Cu
配布資料HE-F-01-07を用いて、山野委員よりCu-63,65評価におけるJQMDとJAMの比較
結果が中性子全断面積(MT=1)及び陽子弾性散乱外断面積(MT=3)と核種生成断面積に
ついて報告された。MT=1及びMT=3に関しては、JAMとJQMDとの一致は良い。核種生成
断面積に対しては、JAMの方がJQMDに比べ全般的に再現性は改善している様子である。
但し、実験値との一致が悪い核種もあるので、実験値との比較をしながら個別に評価
を行なう予定である。
3.4 Fe他
配布資料HE-F-01-08を用いて、義澤委員よりFe同位体をはじめとする担当核種の
評価の進捗状況が報告された。Fe-57及びNi-58,60,61,62の250MeV以下のファイル
作成を終了し、V-51、Ta-181, F-19のOMPパラメータを決定した段階にある。
今後の評価方針について説明があった。
3.5 アクチニド核種
深堀委員よりアクチニド核種の評価の進捗状況が報告された。U-235,238に対する
250MeVまでのGNASH計算(核分裂断面積はALICE計算を採用)を終えた段階にある。
今後、高エネルギー領域についてはJAM/GEMあるいはJQMDの計算結果を接続する
予定である。又、U同位体終了後Pu同位体に着手する予定である。
3.6 重陽子
桑折委員より、n+dおよびp+d反応の評価に着手しており、現在実験データの
収集を中心に進めている旨報告があった。
4.今後の取り組み
(1) 中島委員からKEK-JAERI統合計画での施設設計の現状が報告され、それを受け、
早期にJENDL-HEファイルの完成を図ることを再確認した。ND2001を目処に、
主要核種(C, O, N, Al, Si, Fe, Cu, Hgなど)のファイル化を終了し、レヴュー後、
完成したものから順次公開していく方針を確認した。
(2) ND2001におけるJENDL-HEファイルの現状報告(深堀委員)では、積分実験の
解析結果の例を示し、その中で、核データの優位性を示すためにカスケード系
輸送コードとの比較も併せて議論する方向で準備することにした。
宿題事項:
1) JAM/GEMコードで計算された150MeV以上のファイルの再確認(各担当者)
2) ND2001に向けた主要核種の評価およびファイル化(各担当者)
次回会合は12月中旬を予定。