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            中重核評価WG会合議事録(案)

日時:平成14年1月21日(月) 13:30-17:00
場所:東工大原子炉研2号館6階会議室
出席者:浅見 哲夫(データ工)、渡部 隆(川重)、井頭 政之(東工大)、
    渡辺 幸信(九大)、柴田 恵一(原研)

配布資料
MHN-01-08 	中重核ベンチマークテスト結果
MHN-01-09 	Cr-52の共鳴パラメータ及びTi、Crのガンマ線生成データ
MHN-01-10 	Nb-93(n,2n)断面積の改訂作業の経緯報告
MHN-01-11 	Er-170中性子捕獲断面積
MHN-01-12	JENDL-3.3 V、Co共分散評価状況
MHN-01-13	評価レポートの作成

議事
1. 議事録確認
 前回議事録を承認した。

2.	中重核ベンチマークテストの結果
  柴田委員より配布資料MHN-01-08に基づき説明があった。遮蔽関連では、原
研前川氏が解析したOKTAVIAN 2次ガンマ線スペクトル及び京大炉市原氏が解析
したOKTAVIAN漏洩中性子スペクトルの結果を紹介した。一方、リアクター関連
では、原研森氏、岡嶋氏の解析したFCA X-2、IX-4,5,6炉心(SUSの影響が見え
る。)
の計算結果を紹介した。FCA X-2炉心解析では、Cr-52の改訂及びMVPでのMF6
処理法の改訂により実効増倍率の過大評価の問題は解消された。

3.	Cr-52共鳴パラメータ及びTi、Crのガンマ線生成データ
 浅見委員が標記のデータの改訂について報告した。(MHN-01-09)Cr-52の共鳴
パ
ラメータに関しては、distant levelを入れることにより、前回の会合で示され
たもの
に比べかなり滑らなバックグラウンド断面積で天然元素の測定値を再現できるこ
とが分かった。Ti,Crのガンマ線データに関しては、全てガンマ線多重度により
ファ
イルを作成した。また、Ti、Crでは捕獲断面積に直接過程成分を追加した。な
お、
前回会合で指摘されたOKTAVIAN漏洩中性子スペクトル実験でのWデータの数
MeV以下の過小評価は、少なくとも微分DDXデータとの比較からは特に問題が無
く、従って、データ修正を行わないことが浅見委員より報告された。

4.	Nb-93(n,2n)反応断面積
 ShieldingベンチマークテストWGで指摘された(n,2n)反応断面積及びスペクト
ル
の問題に関して渡辺委員が報告した。(MHN-01-10) JENDL-3.2に比べ12.5% 
(n,2n)反応断面積を小さくして、OKTAVIAN漏洩中性子スペクトルを解析したが、
結果として、JENDL-3.2より悪い方向に計算値が動いた。現状では、OKTAVIAN実
験の1MeV以下のスペクトルを再現する事は不可能と思われる。ただ、渡辺委員が
京大炉市原氏とコンタクトして、市原氏の計算方法を問い合わせることにした。

5.	Er-170中性子捕獲断面積
 井頭委員から資料MHN-01-11により報告があった。東工大での測定結果を基
に、
100 keV以下の捕獲断面積を修正することにした。また、Er-166,167に関して
は、
TCAでの反応度実験を参考に、共鳴パラメータを修正することにした。
 
6.	V、Coの共分散評価
 渡部委員より進捗状況の説明があった。(MHN-01-12)GMAコードを使用して、
ほぼ妥当な共分散ファイルを作成した。

7.	レポートの作成
 評価の結果をJAERI-Researchレポートして残すことが承認された。担当は、浅
見:
Ti、Cr、W、渡部:Co-59、V、渡辺:Nb-93、柴田:Al-27、Si-28、Fe、Niとし
た。
原稿の締切は、本年5月31日とした。なお、Na-23、ErはJNSTに投稿の予定であ
る。

8.	WGの解散
 本WGは今年度をもって解散することが承認された。


Action List
1.	渡辺:Nb-93データに関する最終判断(大至急、1月末)。
2.	浅見:Cr-52、Ti-46共分散ファイル(大至急、1月末)。
3.	井頭:Er-166,167共鳴パラメータ改訂値(大至急、1月末)
4.	井頭:Er-170捕獲断面積改訂値(大至急、1月末)
5.	浅見、渡辺、渡部、井頭、柴田:評価レポート原稿(5月末)。