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各位

渡辺@九大です。

10月31日に開催しました高エネルギーファイル作成サブWG会合の
議事録(案)を配信いたします。ご高覧ください。

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シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG
高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第3回会合議事録(案)

日時: 平成14年10月31日(木) 13:30〜17:00
場所: 住友原子力工業(株)会議室
出席者:真木(中小企業総合事業団)、村田(アイテル)、山野(住友原子力)、
小迫(住友原子力)、日野(日立)、中島(原研)、深堀(原研)、渡辺(九大)
(以上8名、敬称略、順不同)

配布資料:
・高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第2回会合議事録(案) 
・HE-F-02-15 炭素、シリコン、マグネシウムの評価進捗状況(XI)(渡辺)
・HE-F-02-16 14N,16O評価の現状報告(村田)
・HE-F-02-17 クロム同位体の評価作業について(14)(小迫)
・HE-F-02-18 重核の評価結果(深堀)
・HE-F-02-19 JENDL High Energy Fileファイル化の現状(深堀)
・HE-F-02-20 Cu-63, 65評価の現状(山野)

議事:

1.前回議事録確認
 「高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第2回会合議事録(案)」の確認を行い、
承認された。

2.報告事項

1) 深堀委員から、核データ研究会の準備状況について報告があった。
2) 深堀委員より、ENDF-7フォーマットへの要望として、本SWGから、MF=6,MT=2に 
対して、
  ラザフォード散乱断面積比をオプションとして追加する提案をした旨報告があっ 
た。 
3) 渡辺委員から、来春、佐世保で開催予定の原子力学会春の大会について紹介があった。

3.評価の進捗状況

3.1 C, Si, Mg
 配布資料HE-F-02-15を用いて、渡辺委員よりC, Si, Mgの評価の進捗状況が報告された。
C-12の核種生成断面積については、JQMD/GEM計算結果を陽子入射実験データ
(1.05GeVと2.1GeV)に規格化し、GNASH計算結果と50〜150MeV間で接続することで、
評価を終えた。評価済みの(p,n)反応DDXデータをTTY実験データの解析に適用し、
実験値との良い一致が得られた。C-12については、20MeV以上の評価結果がファイル
化された。今後はC-13の断面積評価に着手する予定。Siはすでにファイル化を終え、
MgについてはGNASH計算の最終チェックを行っており、11月中にはファイル化終了の
予定である。

3.2 14N,16O
  村田委員より、配布資料HE-F-02-16を用いて、14Nと16O の評価進捗状況が報告された。
(p,xp)反応DDX計算に関して、mEXIFONコードの2体力強度パラメータF0を調整することで
実験値との一致が改善されることが示された。150MeV以下に対するJAMの追加計算が
終了し、今後は、mEXIFONおよびJAMの計算結果と実験データを総合的に判断して、
最終的な評価値を確定し、ファイル化を行う予定である。

3.3  Cr, Ti, Mn, Ca, K, Zn, Co, V, Ar
 配布資料HE-F-02-17を用いて、小迫委員より評価進捗状況が報告された。
これまで評価したK,Ca,Ti,Mn,Cr,Zn同位体に対して、1部修正したGNASHコードに
よる再計算を行い、第3次評価ファイルを作成中である。追加担当分の
Co-59の評価を終了し、残りのV-51、Ar-36,38,40の評価を準備中である。
又、ファイル化終了核種に対するレヴューキット作成作業を11月中以降に実施
予定である。尚、5/31に配布した150MeV以上のガンマ線生成断面積の修正版を
作成し、核データセンターへ送付した旨報告があった。

3.4 63,65Cu
 山野委員より、配布資料HE-F-02-20を用いて、担当核種63,65Cuの評価進捗状況が
報告された。80MeVまで拡張したJQMD/GEM計算を終え、DDXおよび核種生成断面積の
GNASH計算結果との接続(100MeV〜250MeVの範囲)を検討中である。陽子入射に
ついては、TTY測定値との比較を行い、(p,n)反応DDXデータの調整を行った。今後は、
核種生成断面積に対する接続処理を個々に進め、ファイル化を終える予定である。

3.5 重核
 深堀委員より、配布資料HE-F-02-18を用いて重核(U235, U238, Pu239, Pu240,
Pu242, Np237, Am241)に対する250MeVまでの評価結果が報告された。標準断面積
である235U(n,f)断面積は、JENDL-3.3(<20MeV)、IAEAの標準断面積(20-90MeV)と
FISCAL計算(>90MeV)を組み合わせて評価した。GNASHの前平衡2粒子放出計算に
修正を加えて、DDX実験データとの一致が改善された。本評価の最終結果は、
JAERI-Researchとして印刷中である。今後は、250MeV以上のJAM計算との接続を
行い、3GeVまでのファイル化を終える予定である。

4.ファイル化の現状のまとめと微分レビューについて
 深堀委員より、配布資料HE-F-02-19を用いて、ファイル化作業の現状が報告された。
250MeV以下データに対する評価は、63核種終了し、18核種が進行中である。その内、
ファイル化済みの核種は51核種になった。今後は、順次、微分レヴューキットを作 
成し、
レヴュー作業に入る予定である。優先度2及び3の核種に対する担当者の割り振りに
ついては、レヴュー経験を反映させて次回までに決定することにした。

次回会合は1月31日(金)を予定。