previous meeting(2002/02/25)
深堀@核データセンターです
昨年9月6日に行われました評価計算支援システムWGの
議事録が承認されましたので、お届けします。
---------------------------------------------
シグマ研究委員会・核データ専門部会
評価計算支援システムWG会合議事録
日 時: 平成14年9月6日(金) 13:30〜17:30
場 所: 東京工業大学 原子炉工学研究所 2号館6階会議室
出席者: 大澤(近大)、河野(九大)、松延(データ工学)、中村(元富士電機)、
千葉、中川、岩本、深堀(原研) (8名、敬称略、順不同)
配布資料:
・ ECSS-02-01 Nuclear Model Code Meeting 2002(河野)
・ ECSS-02-02 Comments on ENDF-7 Format(深堀)
・ ECSS-02-03 Working Party on International Evaluation Co-operation,
Summary Record of the Fourteenth Meeting(深堀)
・ ECSS-02-04 次期国産コードに関する検討(素案)(深堀)
・ ECSS-02-05 JENDL-3.3の評価に使用されたパラメータの収集について(深堀)
・ ECSS-02-06 統合モデルによる原子核質量&準位密度公式(IV)(中村)
・ ECSS-02-07 統合核データ評価システムパソコン版W-Indesの試作(中川)
・ ECSS-02-08 RIPL-2のためのホームページの作成(深堀)
・ ECSS-02-09 Large-scale QRPA calculation of E1-strength and impact
on the neutron capture cross section(深堀)
議 事:
1. 前回議事録確認
前回議事録を誤字修正の上、確認した。
2.一般報告
中川委員より2001年核データ国際会議の報文集作成状況、深堀委員より
JENDL-3.3 CD-ROMについて報告があった。
3.評価用コード会合
河野委員より配付資料ECSS-02-01を用いて、WPEC会合と合わせて開催
された評価用コード会合(SG-A)について報告があった。主な対象コードは、
GNASH(McGNASHを含む)、EMPIRE、TARYS、(TNG、STAPRE)であり、前
平衡過程を考慮した多粒子放出Hauser-Feshbach計算を用いたコードが大半
である。透過係数計算は他のコード(ECIS、SCAT)で行うものが多い。width
fluctuationの補正が議題にあがった。計算エネルギーの上限は中間子生成
のしきい値付近までで、標的核のZ,Aのみ与えればENDFフォーマットの結果が
得られるのが目標である。コーディングはFORTRAN90,95を使用するとしており、
コードをモジュール化して共有を図ることを検討している。
4.ENDF-7フォーマット
深堀委員より配付資料ECSS-02-02,03を用いて、ENDF-7フォーマットに関
するJENDL側からの提案について説明があった。JENDLからは遅発中性子、
荷電粒子の弾性散乱、共分散格納に関する提案が行われた。
5.評価計算用次期国産コード
深堀委員より配付資料ECSS-02-04を用いて、評価計算用次期国産コード
に関する提案が説明された。評価用コードを作成するためには、モジュールを
作成して合体させる手法では困難を伴うので、担当を決めてコーディングは
一人で行うのが良いという結論となった。本グループでは、コード作成に関する
支援及びベンチマーク計算などによるチェックを行う。
6.JENDL-3.3評価に用いられたパラメータの収集
深堀委員より配付資料ECSS-02-05を用いて、JENDL-3.3評価に用いられ
たパラメータの収集に関する提案が説明された。JENDL-3.3で新たに評価さ
れた核種に関して情報を入手し、パラメータ収集を行こととした。このため、
深堀委員から各評価担当にアンケート調査を行うこととした。
7.各グループの進捗状況
7.1 準位密度
中村委員より、配付資料ECSS-02-06を用いて原子核質量及び準位密度
公式の統合モデルについて報告があった。原子核質量公式(FRDM)におけ
る微視的補正項の励起エネルギー依存性に関して検討した。また、準位密
度パラメータαの系統性と励起スペクトルによる検証を、各種Dobs格納値
による系統性をもちいて、中重核、閉殻核及び変形核に対して行った。
7.2 PC版統合核データ評価システムW-Indes
中川委員より、配付資料ECSS-02-07を用いてPC版統合核データ評価シ
ステムW-Indesの試作に関する報告があった。Apacheをwwwサーバとし、
INDESの機能を持たせたcgiプログラムを作成した。現在、CASTHYコードの
入力データ作成と実行が可能である。今後、エラーメッセージの表示方法、
計算に時間のかかる場合の対応方法、RIPL-2の組み込み、他の評価用
コードへの対応等を検討したい。
7.3 RIPL-2の検索ホームページ
深堀委員より、配付資料ECSS-02-08,09を用いて、RIPL-2のための
WWWを用いたアクセスのためのツール群の作成作業に関する進捗状況の
報告があった。現在、質量表(天然存在比を含む)、離散準位データ、平均
中性子共鳴幅データ、光学模型パラメータの一部、準位密度パラメータ、
γ線強度関数に関するパラメータ及び核分裂に関する障壁パラメータや
核分裂準位密度に関するデータの検索及びプロットが可能となっている。
今後、河野委員の協力を得て、光学模型計算に関する部分を作成したい。
8.その他
次回の会合は、未定。
---------------------------------------------
Tokio Fukahori
Nuclear Data Center
Japan Atomic Energy Research Institute
Tokai-mura, Naka-gun, Ibaraki-ken 319-1195, Japan
TEL:+81-29-282-5907, FAX:+81-29-282-6216,5766
www: http://wwwndc.tokai.jaeri.go.jp/
---------------------------------------------