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平成12年度核分裂生成物収率評価 WG 会合議事録(案)

1.日時:平成13年3月12日(月)13:30〜17:00
2.場所:原研東海研研究2棟222号室
3.出席者:岩本(原研)、大澤(近大)、親松(愛知淑徳大)、片倉(原研)、
      瑞慶覧(日立)、西尾(原研)、篠原(原研)

配付資料
1.前回議事録
2.Status Report on the Study of Fission Product Yield Data
3.IAEA CRP progress report and request for extension
4.核分裂片の収率等
5.Nuclear Physics A628, 458 (1998) の抜粋
6.GSI レポートの preprint 2000-38

議事概要
1.前回議事録の確認
  前回会合の議事録を確認した。
2.質量分布の検討状況
 配付資料2、3を基に、現在の検討状況、IAEA CRP での作業状況について片
倉委員が報告した。
 Moriyama-Ohnishi のシステマティックスでかなり実験データを再現するが、
248Cm(p,f) 反応では、実験データの2山の分布を再現しない。パラメータの
入射エネルギー依存性等の検討を進めている。IAEA の CRP は4年計画だが毎
年更新する必要があり、配付資料3のような提案が IAEA の scientific 
secretary から出されている。一応認められる予定である。認められると、CRP
の最後の年として会合が開かれる予定である。それまでに、何とか結果を出し
たい。

3.他の核分裂収率の紹介
 配付資料4,5,6に基づき、西尾委員が核分裂収率の予測を行うためには
Semi-empirical なモデルが適当として、Benlliure 等のモデルを紹介した。
また、このモデルでは、サドルポテンシャルの高さで収率が決定すると考え、
このポテンシャルに殻構造の補正を取り入れてポテンシャルを下げて実験値を
再現している。ただ、本来の殻補正殻すれば、ポテンシャルを上げる場合があ
っても良く、改良の余地がある。
 この Benlliure 等のモデルの改良を西尾委員が試みることとなった。

4.原研タンデム加速器を利用した核分裂収率の測定
 篠原委員が原研タンデム加速器を用いて陽子入射エネルギー 30 MeV までの
核分裂反応の収率測定について報告した。237Np、241Am、243Am、248Cm で測
定を行った、入射エネルギーは 25 MeV と 30 MeV である。実験は終了したが、
解析はまだ済んでいない。今年開催される ND2001 に報告できるよう解析を進
める。また、今まで実施した Isomer Ratio 等核分裂収率関係の仕事について
紹介した。