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シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG
高エネルギーファイル作成SWG平成13年度第4回会合議事録(案)
日時: 平成14年3月5日(火) 13:30〜17:00
場所: 日本原子力研究所東海研究所研究2棟221会議室
出席者:小田野(海技研)、真木(中小企業総合事業団)、日野(日立)、
村田(アイテル)、山野(住友原子力)、小迫(住友原子力)、
渡部(川重)、柴田(原研)、深堀(原研)、渡辺(九大)
(以上10名、敬称略、順不同)
配布資料:
・高エネルギーファイル作成SWG平成13年度第3回会合議事録(案)
・HE-F-01-14 炭素、シリコン、マグネシウムの評価進捗状況(VIII)(渡辺)
・HE-F-01-15 クロム同位体の評価作業について(11)(小迫)
・HE-F-01-16 JAMの同位体生成断面積のチェック(2)(深堀)
・HE-F-01-17 高エネルギー核データ評価WG平成13年度活動報告・14年度
活動計画(深堀)
議事:
1.前回議事録確認
「高エネルギーファイル作成SWG平成13年度第3回会合議事録(案)」
の確認を行い、3.1節中のFuriharaモデルをFurihataモデルへ修正後、承認
された。
2.報告事項
1) 深堀委員より、ENDF-7フォーマットに関する米国の動向及びIAEAの
活動について報告があった。
2) 柴田委員より、JENDL-3.3の公開(3月中)に関して報告があった。
3.評価の進捗状況
3.1 C, Si, Mg
配布資料HE-F-01-14を用いて、渡辺委員よりC, Si, Mgの評価の進捗状況
が報告された。JQMDコードの統計崩壊過程に、Furihataモデル(GEM ver.2)
を組み込んだ計算結果(p+12C反応核種生成断面積)が示された。GEM ver1.0
との違いは大きくなく、DDXとの比較を行って、最終判断をする旨説明があっ
た。12Cについては、GNASHの計算結果を実験室系DDXへ変換作業が遅れてお
り、未ファイル化段階にある。Si同位体に関しては、200MeVまでの評価を終
了し、実験室系DDXへ変換し、JQMDの暫定結果を結合したファイル化作業を終
えた。Mgについては、GNASH計算を実施中で、終了次第、ファイル化を行う予
定である。
3.2 Cr, Ti, Mn, Ca, K, Zn
配布資料HE-F-01-15を用いて、小迫委員よりCr, Ti, Mn, Ca, K, Zn同位体
の評価進捗状況が報告された。Zn同位体については、中性子入射のGNASH計算
を実施中で、その後、陽子入射の計算を予定である。又、250MeV以上の部分
をJAMの結果を使ってファイル化するためのツール(mergenとmergep)を作成
中である。これまでに完成したファイルについては、フォーマットのチェッ
クと整形ならびにレヴューキット作成作業を順次行っていく予定である。
3.3 JAMの同位体生成断面積
配布資料HE-F-01-16を用いて、深堀委員より、前回会合の宿題事項であっ
たJAM同位体生成断面積に見られた問題点(かなり大きな値を与える)の調査
結果が報告された。JAMファイル出力の処理時のイベント数の規格化に誤りが
あったことが判明した。再規格化をすることで修正が可能であり、再規格化
用コードで処理後、修正版JAMファイルを各委員へ再配布する予定である。
3.4 14N,16O
村田委員より、14Nと16Oの評価進捗状況報告があった。上記の修正JAMファ
イルを待って、150MeV以下の評価結果と一緒にファイル化を進める予定であ
る。又、陽子入射における複合粒子(d、t、3He)スペクトルについては、
実験値との比較を行って、現評価結果の再検討を行う予定である。
3.5 Cu
山野委員より、担当核種63,65Cuの評価進捗状況が報告された。核種生成
断面積については、修正JAMファイル待ちの段階である。中性子入射DDXスペ
クトルの非弾性散乱ピーク領域に問題があり、RIPLに入っている変形パラメ
ータを使ったDWUCKの再計算を行う予定である。
3.6 59Co, 197Au
小田野委員より、担当核種59Co及び197Auの評価進捗状況報告があった。
197Auについては、GNASH計算を1度終えた段階である。測定値がある核種生
成断面積については、GMAを使ったフィッティングで評価値を算出する予定で
ある。又、59Coの評価は、197Auの評価終了後に着手する予定である。
3.7 アクチニド核種他
深堀委員よりアクチニド核種の評価の進捗状況が報告された。GNASH計算
による250MeVまでの237Npの評価を終了した。今後は、Am同位体、Cm同位体、
Uのマイナー同位体の順で評価を行う予定である。核分裂収量については、
核分裂生成物収率データ評価WGの中で検討していく予定である。
3.8 Ge, Ga, As
渡部委員より、担当核種Ge, Ga, As同位体の評価進捗状況が報告された。
OMPの決定作業から始め、来年度8月を目処にGNASH計算を終える予定である。
4.平成13年度活動報告・14年度活動計画
深堀委員より、次回運営委員会に向けて準備した配布資料HE-F-01-16の平
成13年度活動報告・14年度活動計画(案)の説明があった。現在までの
SWG評価作業成果ならびに平成14年度の活動方針について確認を行った。
次回会合は5月14日(火)を予定。