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                   Shielding積分テストWG
                    2001年度 第1回会合 議事録(案)

日 時 :2002年3月25日(月) 14:00〜17:30
場 所 :住友原子力工業(株)会議室
出席者 :長谷川、前川、今野(原研)、松本(三井造船)、鈴木(サイクル機構)、
          佐々木(ARTEC)、竹村(川重)、星合(CRC)、山野(住友原
          子力)
                      以上9名〈敬称略・順不同〉

配布資料:
 SB-01- 1: MATXS Files Processed from JENDL-3.2 and ?3.3 for Shielding
           [今野委員]
 SB-01- 2: Integral Test of JENDL-3.3 with Shielding Benchmarks[山野委員]
 SB-01- 3: JENDL-3.3 Shielding Benchmark Test分担・進捗状況一覧[山野委員]
 SB-01- 4: OKTAVIAN球体系中性子透過ベンチマーク実験解析によるJENDL-3.3
           積分テスト[星合委員]
 SB-01- 5: OKTAVIAN Nb, Cr, Tiテスト結果[市原委員]
 SB-01- 6: ORNL実験解析[佐々木委員]
 SB-01- 7: JENDL-3.3の積分テスト[前川委員]
 SB-01- 8: JENDL-3.3ベンチマークテスト(Fe, Na, Vの改訂版)[今野委員]
 SB-01- 9: JENDL-3.3積分テストBroomstick実験の鉄とFNSのバナジウム[松本委員]
 SB-01-10: 日本原子力学会標準委員会放射線遮蔽分科会の活動について[山野委員]
 SB-01-11: 平成13年度活動報告及び平成14年度計画[山野委員]
 SB-01-12: シグマ委員会における核データ収集・評価活動-1999,2000年度の
           作業報告-[山野委員]
 SB-01-13: Measurement of Leakage Neutron Spectra from a Spherical Pile
           of Niobium Bombarded with 14 MeV Neutrons and Validation of
           Its Nuclear Data[市原委員]

議 事 :
1.前回会合議事録(案)の確認がなされ、会合名を第3回→第2回と訂正する。
   10.のCu,SiC,Cu…をCu,SiC…に訂正。11.の春の大会…を春の年会…に訂正
   することで承認された。

2.今野委員より当WGの成果として核データ国際会議(ND2001)で発表した旨
   の説明があり、資料SB-01-1に従って論文内容が説明され、JENDL-3.3のNb-
   93非分離共鳴の問題点が指摘された。

3.山野委員より資料SB-01-2に基づきND2001での招待発表の内容が報告され
   た。

4.山野委員より資料SB-01-3に基づき積分テスト進捗状況が示され、AlにIPPE
   を加え、SiにFNS(SiC)を追加するとともに(D)と担当者(前川氏,今野氏)を追
   加。Cuに(D)の追加訂正が確認された。

5.星合委員より資料SB-01-4に基づきOKTAVIANのTi, Cr, Co, Nbの積分テスト
   結果が報告された。ANISN-ORNL(VITAMIN-J:175群構造)で実施。

6.市原委員の資料SB-01-5及びSB-01-13に基づくOKTAVIAN Nb, Cr, Tiの積分
   テスト結果を山野委員が代理報告した。Nbは(n,2n)断面積の値とエネルギー
   スペクトルがB-VIとは異なる。これらを調整すると実験を再現することが示
   された。なお、星合委員のANISN結果とJ3.3の傾向が異なるとの議論があり、
   星合委員と市原委員で確認することとした。また、(n,2n)反応の問題は今後
   の課題とすることが長谷川委員より述べられた。Cr,TiはMCNP計算結果とAN
   ISN結果はほぼ一致。

7.佐々木委員より資料SB-01-6に基づきORNL Fe, SS, Naの積分テスト結果が
   報告された。Crは評価最終版を用いて再確認することとした。

8.前川委員より資料SB-01-7に基づきFNS Fe, O, LiAlO2, Li2TiO3, Li2ZrO3, 
   IPPE Al, Ni, OKTAVIAN 二次γ線実験の積分テスト結果が報告された。MCNP
   で計算。Feは問題なし。LiAlO2, Li2TiO3, Li2ZrO3 の場合,O(n,n'γ)反応
   の第 2励起凖位のデータがJENDL-3.3で修正され良好な一致を示した。
   OKTAVIAN Ti, Cr, Nb(n,γ)は大きな変化はない。

9.今野委員より資料SB-01-8に基づきJASPER IVFS-IC, IHX-IB, FNS SS316, 
   V, FNS, ASPIS Fe積分テスト結果が報告された。DORTでVITAMIN-J群構造の
   P5S16計算を実施。JASPERは竹村委員及び山野委員の結果とほぼ一致。
   FNS SS316の結果はCrの評価最終版を用いて再確認することとした。

10.松本委員より資料SB-01-9に基づきBroomstick Fe及びFNS V の MCNP 結果
   が説明された。FNS V は今野委員の結果とほぼ一致。

11.山野委員より資料SB-01-10に基づき、原子力学会標準委員会の放射線遮
   蔽分科会の活動状況が報告された。

12.山野委員より資料SB-01-11に基づき、平成13年度の活動報告と平成14年
   度計画について議論した。本年度の成果は核データ国際会議(ND2001)へ山
   野、今野、前川委員がそれぞれ発表した。また、資料SB-01-12に基づき、
   原子力学会誌1月号(Vol.44[1])のシグマ2年報に本WGの活動をトピック
   スとして報告した。平成14年度は、Cr, Na等のJENDL-3.3公開版によるベン
   チマークの再確認を行い結果をまとめた報告書を作成する。報告書原稿は
   平成14年度中に完成することとした。原子力学会の標準委員会活動におけ
   る遮蔽群定数ライブラリーの標準化に対する協力方法についての検討を行
   う。サイクル機構の鈴木氏から前田氏にメンバー交替、会合数は2回を予定
   することが承認された。

次回会合予定: 未定

次回予定議題: JENDL-3.3公開版による積分テストの再確認(各担当委員)
        標準委員会における標準群定数の検討
        その他
                                                                  以上