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         シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG
          高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第4回会合議事録(案)

日 時:平成15年3月11日(火) 13:30〜17:00
場 所:住友原子力工業(株)会議室
出席者:真木(中小企業総合事業団)、村田(アイテル)、山野(住友原子力)、
        小迫(住友原子力)、日野(日立)、千葉(原研)、深堀(原研)、渡辺(九大) 
     (以上8名、敬称略、順不同)

配布資料:
・高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第3回会合議事録(案) 
・HE-F-02-21 炭素、シリコン、マグネシウムの評価進捗状況(XII)と
       Ni同位体のレビュー報告(I)(渡辺)
・HE-F-02-22 14N,16Oの評価作業報告(村田)
・HE-F-02-23 中重核評価作業とレヴューキット作成について(小迫)
・HE-F-02-24 レヴュー用チェックシート(H-1、中性子)(深堀)
・HE-F-02-25 レヴュー用チェックシート(Al-27、中性子)(深堀)
・HE-F-02-26 レヴュー用チェックシート(Al-27、陽子)(深堀)
・HE-F-02-27 Evaluation of Neutron- and Proton-induced Nuclear Data
             on 27Al up to 2 GeV(深堀)
・HE-F-02-28 高エネルギー関連ファイル微分レビューマニュアル(深堀)
・HE-F-02-29 高エネルギー核データ・ファイルのフォーマット(深堀)
・HE-F-02-30 高エネルギー核データ評価WG平成14年度活動報告・15年度活動計画(深堀)

議 事:

1.前回議事録確認
  「高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第3回会合議事録(案)」の確認を行い、
 承認された。

2.報告事項
  ENDF-7フォーマットにラザフォード散乱断面積比を格納するオプション追加の提案が
 CSEWG会合で承認された旨の報告が深堀委員よりあった。  

3.評価の進捗状況
3.1 C, Si, Mg
  配布資料HE-F-02-21を用いて、渡辺委員よりC, Si, Mgの評価の進捗状況が報告された。
 C-12の評価・ファイル化は終了し、現在、中島委員によるレビューが行われている。C-13
 については、OMPを決定し、GNASH計算をワンスルー終えた段階である。20MeV以下の陽子
 入射の評価と併せて、C-13評価を進める予定である。Cに関しては後のライブラリー作成
 のためにも、天然元素としての評価はやめ、C-12,13個別の同位体を対象に評価を行うこ
 とを確認した。Si同位体は評価・ファイル化を終え、レビューキット作成中である。Mg
 同位体は評価を終え、ファイル化の段階にある。

3.2 14N,16O
  村田委員より、配布資料HE-F-02-22を用いて、14Nと16O の評価進捗状況が報告された。
 150MeV以下のJAM計算を行い、これまでのmEXIFON計算結果ならびに実験データを参考に、
 粒子生成断面積評価を行った。核種生成断面積については、半減期が10sec以上の生成
 RIについて評価を行った。その際には、JAMの計算結果を基に、実験値で修正し、低エネ
 ルギー部では、mEXIFON計算結果を参照して評価値を決定した。今後は、評価値のファイ
 ル化作業を進める予定である。

3.3  中重核
  配布資料HE-F-02-23を用いて、小迫委員より評価進捗状況が報告された。
 以前のGNASH計算を見直し、K, Ca, Ti, V, Mn, Cr, Zn, Co, Ni同位体に対して、再計算
 を行い、第4次評価ファイルを作成中である。さらに、義澤委員が行ったFe-56の評価を
 引き継ぎ、Fe同位体の評価を実施中である。現時点では、Ar同位体、F-19, Na-23につい
 ての作業が残っている。又、レヴューキット作成ツールを用いて、ファイル化終了核種
 のレヴューキットを順次作成中である。

4.微分レヴューの進捗状況
  渡辺委員と深堀委員より、Ni同位体(配布資料HE-F-02-21)、H-1(配布資料HE-F-02-24)、
 Al-27(配布資料HE-F-02-25,26)の微分レヴュー結果が報告された。この結果に関連し
 た評価・ファイル化の問題点を議論し、以下の対応を行うことになった。

 ・弾性散乱微分断面積規格化と角度点数の問題に対し、TOTELAコードの見直し(深堀委員)
 ・ドリップラインデータベース作成(千葉委員)とそれを考慮したmergeコードの改訂(小
  迫委員)
 ・Al(p,xp)(p,xd)のDDX後方角に見られる異常ピークについては、渡辺委員が指摘した
  GNASHコードのバグ修正(2000.10.3付メール[he-f:32]を参照のこと)

 又、今後のレヴュー作業の流れを次のように決定した。
 ・各レヴュー担当者はレヴュー終了後、直ちにレポートをまとめ、それを深堀委員へ送
  付する。
 ・深堀委員からレヴューレポートが評価者へ送付される。必要に応じて、評価者は再評
  価・再ファイル化を行う。
 ・再評価・再ファイル化があった場合には、再度レヴュー手続きを行う。
 ・レヴュー作業における共通的な問題点や疑問点(ファイルチェック用プログラム出力
  の見方など)が出た場合は、メール等でSWGメンバーへ知らせる。その内容を配布資料
  HE-F-02-28のマニュアルの改訂に反映させる。

5.  今年度の活動成果と来年度の活動計画
  深堀委員より、今年度の活動成果と来年度の活動計画(配布資料HE-F-02-30)の説明が
 あった。2003年夏にJHEの第1版公開を目指す方針を確認した。第1版には、優先度1の核
 種ならびに評価・レヴュー終了の優先度2及び3の核種を1部含める予定である。それに
 伴い、未定であったレヴュー担当者の割り振りを以下のように行った。

  H-1(渡辺)、Al-27(渡辺)、K-39,41(深堀)、Ca-40,42,43,44,46,48(千葉)
  Ti-46,47,48,49,50(千葉)、V-51, Mn-55(日野)、Co-59(渡辺)
  Zn-64,66,67,68,70(深堀)

次回会合は5月27日(火)を予定。