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中高エネルギー核データ積分テストWG
2002年度 第2回会合 議事録(案)
日 時:2003年3月18日(火)14:00〜17:30
場 所:住友原子力工業(株)会議室
出席者:安藤(東芝)、日野、半田(日立)、小迫、山野(住友原子力)、中島(原研)
深堀(講師:原研)
以上7名〈敬称略・順不同〉
配布資料:
HIT-2002-9: 大強度陽子加速器施設の放射線安全設計[中島委員]
HIT-2002-10: MVP-JHETコードについて[小迫委員]
HIT-2002-11: C-12のファイルを使ったPHITSの計算結果[深堀講師]
HIT-2002-12: JENDL High Energy File ファイル化の現状[深堀講師]
HIT-2002-13: 平成14年度活動報告及び平成15年度計画(案)[山野委員]
議 事 :
1.前回会合議事録(案)の確認
山野委員より前回会合議事録(案)の報告があり確認された。
2.中島委員より資料HIT-2002-9を用いて大強度陽子加速器施設の放射線安全設計につい
ての報告がなされた。J-PARCにおける施設概要と許認可申請の形態、放射線遮蔽設計の
基本方針、設計基準、設計項目等が説明され、詳細計算と簡易計算の比較、放射化計算
の結果等が示された。早期にJENDL高エネルギーファイルの公開が望まれているとの要
請があった。
3.MVP-JHET紹介
小迫委員より資料HIT-2002-10を用いて、MVPをベースとして高エネルギー領域まで使用
できるように機能拡張したMVP-JHETの整備状況が説明がなされた。JENDL High Energy
FileやLA150から作成されたライブラリーを使用できるように考慮され、ライブラリー
作成コードLICEMHが整備される。高エネルギー領域では、JAMエンジンが使用される。
MCNPXとの比較として、TIARA及びWNRの陽子入射TTYベンチマーク結果が示された。
4.PHITS紹介
深堀講師より資料HIT-2002-11の説明があり、JENDL高エネルギーファイルのC-12を用い
たPHITSコードの計算結果とMCNPXによる計算結果との比較が示された。MCNPXの陽子入
射計算では、計算パラメータの一つであるエネルギーステップが計算結果を大きく左右
し、ステップを細かく設定しないと良好な結果が得られないことが示された。しかし、
ステップを細かく設定すると計算時間が増大することが述べられた。
5.JENDL高エネルギーファイルのファイル化の現状
深堀講師より資料HIT-2002-12の説明があり、現在高エネルギー核データ評価WGで行わ
れている評価の状況が示された。一部の核種は評価を終了し、現在微分データのレビュ
ーを行っている。8月頃には第1版を公開すべく作業を実施していることが報告された。
6.2002年度WG活動報告と2003年度活動計画
山野委員より資料HIT-2002-13の説明があり、2003年度の活動計画について議論した。
来年度はベンチマーク問題を解析し、中高エネルギー領域の積分テスト手法の確立に向
けての知見を得る。陽子入射データの利用を考慮して、NJOYによる断面積処理法を検討
し、MCNPXの適用性について検討を進める。また、断面積処理法については、MVP, ANISN
等の輸送計算コードに対する適用を含めた検討作業を進める。WGメンバーとして義澤委
員(MRI)が退任することが了承された。
次回会合予定、議題: 未定
以上