previous meeting(2003/03/31)
シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG
高エネルギーファイル作成SWG平成15年度第1回会合議事録
日時: 平成15年5月27日(火) 13:30〜17:00
場所: 住友原子力工業(株)会議室
出席者: 真木(日立)、日野(日立)、村田(アイテル)、山野(住友原子力)、
小迫(住友原子力)、中島(原研)、千葉(原研)、深堀(原研)、
執行(九大)、渡辺(九大) 、(以上10名、敬称略、順不同)
配布資料:
・高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第4回会合議事録(案)
・HE-F-03-01 炭素、シリコン、マグネシウムの評価進捗状況(XIII)(渡辺)
・HE-F-03-02 14N,16Oの評価作業報告(村田)
・HE-F-03-03 クロム同位体の評価作業について(15)(小迫)
・HE-F-03-04 レヴュー用チェックシート(H-1、中性子)(深堀)
・HE-F-03-05 レヴュー用チェックシート(H-1、陽子)(日野)
・HE-F-03-06 レヴュー用チェックシート(C-12、中性子)(中島)
・HE-F-03-07 レヴュー用チェックシート(C-12、陽子)(中島)
・HE-F-03-08 JENDL High Energy Fileファイル化の現状(深堀)
議事:
1.前回議事録確認
「高エネルギーファイル作成SWG平成14年度第4回会合議事録(案)」の確認を行
った。
"5.今年度の活動成果と来年度の活動計画"中のレヴュー担当者割り振りを以下のよ
うに修正後、承認された。
修正内容: H-1(渡辺) → H-1陽子(日野)とH-1中性子(深堀)
2.報告事項
・本年度の核データ研究会(11/27,28)と核データ国際会議ND2004の案内(深堀委員)
・JAM、JQMDコードの正式公開手続き完了(千葉委員)
・2004年遮蔽国際会議の案内(中島委員)
3.評価の進捗状況
3.1 C, Si, Mg
配布資料HE-F-03-01を用いて、渡辺委員よりC, Si, Mgの評価の進捗状況が報告され
た。C-12については中島委員によるレビューが終了。C-13の中性子入射断面積の評価
も終了した。なお、C-12,13の陽子入射について、GNASHを使った評価作業を継続中で
ある。評価済のC-12の核データを用いたMCNPXによるTTY解析結果(113MeVと256MeV)
は、LA150に比べて実験値を良好に再現できることがわかった。Si同位体は評価・ファ
イル化を終え、最終調整中であり、Mg同位体は評価を終了し、ファイル化の段階にある。
3.2 14N,16O
村田委員より、配布資料HE-F-03-02を用いて、14Nと16O の評価進捗状況が報告され
た。評価を完了し、1次ファイル化が終了した。なお、放出粒子スペクトルは
Kalbach形式で格納しており、今後、運動源モデルを用いて実験室系のDDXへ変換する
作業を小迫委員が担当する予定である。また、CASTHYコードを陽子入射用に改造し、
陽子捕獲によるO-15及びF-17生成断面積の評価に適用した。
3.3 中重核
配布資料HE-F-03-03を用いて、小迫委員より評価進捗状況が報告された。Fe同位体
の再評価作業において、GNASH計算に使用するKalbach定数を1.6から下げ、陽子入射の
中性子OMPとしては、Yamamuro+Madlandに代わり、新たに求めた中性子OMPを使うとい
う2点の変更が必要だと判断した。この変更を受けて、担当しているすべての核種
(K, Ca, Ti, V, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Zn同位体)の再計算と再評価を行い、第4次
ファイルを完成した。現時点では、F-19, Na-23, Ar同位体についての作業が未完であ
る。レビューキット作成については、担当核種およびH-1(n), C-12, C-13(n)の作業を
終えた。Al-27の再計算と再ファイル化およびWのファイル化作業を実施している段階
で、今後は、ZrとNbのファイル化作業を予定している。
3.4 重核
深堀委員より、重核に対する評価進捗状況が報告された。Lee氏(KAERI)との共同
研究として、Th-232とAm-243の評価を終了した。
4.微分レヴューの進捗状況
H-1(中性子)およびH-2(陽子)に対するレヴュー結果が、深堀委員(配布資料
HE-F-03-04)と日野委員(配布資料HE-F-03-05)によりそれぞれ報告された。また、
中島委員より、配布資料HE-F-03-06及びHE-F-03-07を用いて、C-12の微分レヴュー結
果が報告された。これらの報告の中で、指摘されたエラーメッセージ、"Parameter
Table Energy Range Incorrect(FIZCON)"と"Out of Sequence at 0(CHECKR)"につ
いては、深堀委員がその対処方法を調査後、レヴューマニュアルに追加することにな
った。
5. 現状把握と今後の活動予定
配布資料HE-F-03-08を用いて、ファイル化の進捗状況を把握する作業を行った。優先
度の高い核種についてはファイル化が順調に進んでおり、2003年夏に第1版公開を目指
すことを再確認した。又、レヴュー担当者の変更も含め、未定であったレヴュー担当
者の割り振りを以下のように決定した。
Co-59(小田野)、Zr-90,91,92,94,96(日野)、Nb-93(渡辺)、Au-197(小田野)
次回会合は8月1日(金)を予定。