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シグマ研究委員会・核データ専門部会・高エネルギー核データ評価WG
高エネルギーファイル作成SWG平成15年度第2回会合議事録(案)
日 時: 平成15年8月1日(金) 13:30〜17:00
場 所: 住友原子力工業(株)会議室
出席者: 真木(日立)、村田(アイテル)、山野(住友原子力)、小迫(住友原子力)、
川合(KEK)、中島(原研)、千葉(原研)、深堀(原研)、執行(九大)、
渡辺(九大)
(以上10名、敬称略、順不同)
○配布資料:
・高エネルギーファイル作成SWG平成15年度第1回会合議事録(案)
・HE-F-03-09 XV International School on Nuclear Physics, Neutron Physics and
Nuclear Energy(渡辺)
・HE-F-03-10 炭素、シリコン、マグネシウムの評価進捗状況(14)(渡辺)
・HE-F-03-11 DDXの重心系から実験室系への変換についての考察メモ(渡辺)
・HE-F-03-12 クロム同位体の評価作業について(16)(小迫)
・HE-F-03-13 レヴュー用チェックシート(Ni58、中性子・陽子)(渡辺)
・HE-F-03-14 レヴュー用チェックシート(Fe-56、中性子・陽子)(渡辺)
・HE-F-03-15 レヴュー用チェックシート(Cr同位体、中性子)(真木)
・HE-F-03-16 レヴュー用チェックシート(Cr同位体、陽子)(真木)
・HE-F-03-17 レヴュー用チェックシート(K-39、中性子)(深堀)
・HE-F-03-18 レヴュー用チェックシート(K-39、陽子)(深堀)
・HE-F-03-19 レヴュー用チェックシート(K-41、中性子)(深堀)
・HE-F-03-20 レヴュー用チェックシート(K-41、陽子)(深堀)
・HE-F-03-21 JENDL High Energy Fileファイル化の現状(深堀)
○報告及び議事:
1.前回議事録確認
「高エネルギーファイル作成SWG平成15年度第1回会合議事録」の確認を行った。
一部修正後、承認された。(尚、修正後の議事録を8/4に核データセンターへ送付)
2.報告事項
・核データセンター内人事の件(深堀委員)
・ENDF-7フォーマットに関して小迫委員から出ていた要求の追加申請(深堀委員)
・臨界安全に関する国際会議(10月中旬)にて、 FISCALコードについて発表予定(深堀
委員)
・配布資料HE-F-03-09:ブリガリア開催の国際スクールへの参加・発表について(渡辺委
員)
・9/1-5にGSIで開催の核変換に関するワークショップに参加予定(山野委員)
3.評価・ファイル化の進捗状況
3.1 C, Si, Mg
渡辺委員より、配布資料HE-F-03-10を用いて、C, Si, Mgの評価の進捗状況が報告され
た。C-12,13の評価作業はすべて終了。新しく評価を行った20MeV以下の陽子入射反応につ
いて実験値との比較が示された。Si同位体については評価・ファイル化を終え、その1例
として96MeV中性子入射軽イオン放出DDX実験データとの比較が示された。Mg同位体は評価
を終了し、ファイル化の段階にある旨報告された。又、配布資料HE-F-03-11を用いて、
GNASH計算出力結果から実験室系DDXを導出する際の問題点について説明があった。
3.2 中重核
配布資料HE-F-03-12を用いて、小迫委員より評価進捗状況が報告された。
Al-27のGNASH計算とファイル化を終了。現時点での評価未完核種はF-19, Na-23, Ar同位
体である。C-12,13(渡辺委員担当)、N-14,O-16(村田委員担当)、Nb-93、Zr、W(執行
委員担当)に対してファイル化作業中であり、これらを終了後、Hg同位体のファイル化を
予定している。また、評価担当核種ならびに上記のファイル化対象核種のレヴューキット
を作成中である旨の報告があった。
今後は、レヴューキット作成ツールjptsを各評価者へ渡し、ファイルフォーマットの問
題点を各評価者が事前に確認、修正することで、レヴューキット作成作業の負担軽減を目
指すことにした。
3.3 Cu同位体
担当の山野委員より、Cu-63,65の評価進捗状況が報告された。評価はほぼ終了し、ファ
イル化作業を残す段階である。
3.4 重核
深堀委員より、Pb同位体,Bi-209に対する評価進捗状況が報告された。
GNASH計算とALICE-F計算結果との比較を行いつつ、評価を進めている旨説明があった。
4.微分レヴューの進捗状況
各微分レヴュー担当者からの次の8核種に対するレヴュー結果の報告があった。
Ni-58(配布資料HE-F-03-13), Fe-56(HE-F-03-14), Cr-50,51,52,54(HE-F-03-15,16),
K-39(HE-F-03-17,18),K-41(HE-F-03-19,20)。レヴュー結果に現れた主要な問題点とその対
応策は以下の通りである。
・Fe,Niに対するd, t, alphaのDDXエネルギースペクトルの最大放出エネルギーに問題あ
り。評価・ファイル化を担当した小迫委員に原因調査を依頼。
・核種生成断面積について、GNASH計算とJAMあるいはJQMD計算との繋ぎに見られる不連続
性および断面積の小さな核種に見られるガタガタ構造。これについてはいずれも現段階
では無視することにした。
5. 現状把握と今後の活動予定
配布資料HE-F-03-20を用いて、ファイル化の進捗状況を把握する作業を行った。第一次
公開予定核種(71核種)の評価・ファイル化・レヴューは順調に進んでいる。公開を
10月末に設定し、8月末までに第一次公開予定核種のファイル化作業を完了、9月末ま
でにレヴュー作業を終了、10月は第1版公開に向けた準備に当てるという今後のスケ
ジュールを確認した。それに向けて、レヴュー担当者の変更も含め、未定であったレヴュ
ー担当者の割り振りを以下のように決定した。
Si同位体(真木)、W同位体(千葉)、Pu同位体(川合)
次回会合は10月末を予定。