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中高エネルギー核データ積分テストWG
2003年度第1回会合 議事録(案)
日 時:2004年3月16日(火)14:00〜17:30
場 所:住友原子力工業(株)会議室
出席者:安藤(東芝)、日野、半田(日立)、植木(ARTECH)、中島(原研)、
小迫、山野(住友原子力)
深堀(講師:原研)
以上8名〈敬称略・順不同〉
配布資料:
HIT-2003-1: JENDL High Energy File ファイル化の現状 [深堀講師]
HIT-2003-2: NJOYによるJHEファイルの断面積処理について [日野委員]
HIT-2003-3: 中高エネルギー核データ積分テストWGの提案 [山野委員]
HIT-2003-4: 平成15年度活動報告及び平成16年度計画(案)[山野委員]
議 事 :
1.前回会合議事録(案)の確認
山野委員より前回会合議事録(案)の報告があり、字句訂正(JPARK→JPARC、
深堀委員→深堀講師等)を行い確認された。
2.深堀講師より資料HIT-2003-1を用いて、現在高エネルギー核データ評価WGで行われて
いる評価の状況と公開計画が示された。公開が当初予定より遅れているが、この原因と
して微分データのレビューに時間がかかっていること、輸送計算コードに適用すると3
GeV 付近のデータに問題点が生じる原因の追究等があったことが挙げられる。現在は一
部の核種を除いて微分レビューが進み、第1版公開予定71核種の公開準備が整いつつあ
る。基本的には16年3月末には公開予定である。現在公開方法を検討中である。ND2004
では、本WGの成果を含めた発表を深堀氏が行うことが了承され、論文の締切りが7月末
予定なので、本WGとしても協力することとした。
3.NJOYによるJHEファイルの断面積処理
日野委員より資料HIT-2003-2を用いて、NJOY99.90を用いてJENDL/HEの断面積処理を行
った結果が示された。V-51, Mn-55の陽子入射データについては、warningが表示された
が特に問題なく処理できることを確認した。水素の陽子入射データについては、配列不
足エラーがでるため、該当配列の大きさを変更すると処理できるが、弾性散乱断面積が
明らかにおかしな結果となった。ラザフォード散乱成分の取扱い等を再度確認する。ま
た、正常に処理できた核種については、MCNPXによる輸送計算を試行して結果の妥当性
を検討することとした。
4.2003年度WG活動報告と2004年度活動計画の議論
山野委員より資料HIT-2003-3及びHIT-2003-4の説明があり、本WGの設置経緯と作業の
進捗について議論した。JENDL高エネルギーファイルの完成が遅れているため、作業が
計画通り進捗していない。しかし本WGとしては、ベンチマーク問題の選定を行い、鉄
や銅のβ版を用いた輸送計算等を実施し、中高エネルギー核データに対する積分検証法
についての知見を得ており、結果は核データ国際会議(ND2001)、核データ研究会等で
発表され、シグマ委員会2年報にも報告されるなど一定の成果を得ている。但し、作業
計画やスケジュールに対する進捗状況のチェックが十分ではなく、効果的な成果が得ら
れるまでには至っていない等の意見が出され、本WG活動の16年度継続の可否を検討
した。16年3月末には第1版が公開予定であり、その断面積処理や積分検証が必須で
あることから、本WGの活動を継続すべしとの意見が多数であった。WGリーダーの山
野氏からリーダー交代の希望があり、WGリーダーを深堀氏として16年度も活動を継続
することが了承された。2003年度活動報告と2004年度活動計画(案)を審議し了承した。
本WGのメーリングリスト設置が承認された。WGメンバーとして前川委員(原研)が退
任し、仁井田氏(RIST)が新任となることが了承された。
次回会合予定、議題: 未定
以上